『彼らは絶対にアナタを独りにはしない』
『嘘だ』
『いいえ。事実です』
『違う。私は確かに1度目で独りになった。だから事実じゃない』
『…事実なんですよ』
琥珀を見送る私に神様がまた話しかける。
私を諭すような神様の言葉を私は否定するが神様は聞く耳を持たない。
いつもそうだ。
神様だって1度目を見ていたくせに私が〝大切にされている〟だとか〝独りにはならない〟だとかそんな1度目とは違うことを何故か信じている。
いや信じるよりも確信している、の方が近い感じがする。
『いいですか。ここまで世界は順調です。シナリオと何一つ歪みはありません。今後も歪みを出さない為にも一つ助言させてください』
神様はそこで一度言葉を切る。
『紅、アナタが独りになるシナリオはないのです。1度目でも、そして今回でも』
「…っ」
私は神様のその衝撃の言葉に驚きで固まった。
じゃあシナリオの歪みって…
「私が独りになることなの?」



