「ありがとう、朱。もしかして俺のこと待ってた?」
「うん!だって早く言いたかったんだもん。今日の兄さんめちゃくちゃ綺麗だったよ」
「…え、綺麗?立派とか、かっこいいとかじゃなくて?」
「?当たり前でしょ?兄さんはいつでも綺麗なんだよ」
不思議なことを言う朱に首を傾げると朱もそんな私を見て不思議そうに首を傾げる。
すると、「おい。俺もいるし、俺も守護者に任命されたんだけど」と武が私たちの会話に入ってきた。
「ああ、武さん、居たんですか。守護者任命おめでとうございます。兄さんはここからは僕が送りますのでお先にお帰りください」
「いや帰る方向一緒だし。それに紅と一緒に帰ってたのは俺だから。お前こそ先に帰ってろ」
「…そうですか。ここまで僕の兄さんのことをありがとうございました。ここからはもう結構ですので」
「は?僕の?紅はお前のもんじゃねぇんだぞ」
「いえ僕のものです」
何言い合ってんだ、コイツら。
武に声をかけられて驚くほど無表情になった朱と不快そうな武の会話を白い目で見る。
「はいはい。わかったからみんなで帰ろ」
放っておけばいつまでも続くのでタイミングを見て私は2人の会話に割り入った。
「「…」」
武も朱も不満げに私を見た後、お互いを睨み付ける。
それから数秒して本当に不満げだったが2人とも「わかった」と頷いた。



