あれからあっという間に半日が経った。
半日も経てば自分の置かれている状況が大体わかってくる。
今は私が死んだ約2年前の春であり、学年は高等部1年だ。
そしてこの時期の私はまだ独りではなく、朝の朱みたいに普通にみんな関わってきてくれた。
それが嬉しくて何度泣きそうになったことか。
自分の人生なんて散々なことばかりだったと思っていたが、最期の1年以外は私は案外幸せ者だったのかもしれない。
……あと1年後、高2の春から私は少しづつ独りになっていくけれど。
「よーし。説明は以上だ。じゃあ、今から簡単な実戦をやるぞ」
グランドに集められた男子生徒の前で能力実技の先生はそう言った。
午後の授業一発目は能力実技の授業だった。
能力実技の授業とは文字通りの授業で、能力をより実践的に使えるように実技を磨く時間だ。
私たち能力者は政府に依頼されて簡単に言えば妖退治のようなものをする義務がある。その義務を果たす為に学校所属時は訓練をする。
そして高等部に上がると同時に実力が認められたものから最低でも2人一組で妖退治の任務を遂行するのだ。
ちなみにどんなに能力が高くても学生の内は能力者見習いなので絶対に1人で任務に行くことはない。
今日はこれから少しづつ任務に行くことができるように初めて技を磨く授業ではなく、より実践的な対能力者同士で実戦の授業をするようだ。



