龍の今の封印されている姿ではなく、封印から少しだけ解放され、自由に生きていた姿を思い浮かべる。
目を見張るような長身でグレーの長髪。いつも無表情でどこか憂いを帯びている涼しげな金の瞳。
彼の端正な顔はいつも冷たく、誰にも優しい表情
を見せない。
ただ、心許せる相手にだけたまに笑う。その笑顔は私や龍の仲間たちには重宝され、信頼の証だと向けられた者は等しく喜んでいたものだ。
そんな龍をイメージさせる色は髪の色であるグレーと瞳の色である金色だ。
グレーが主でアクセントとして金を使っているミサンガが私の目に入る。
これだ!とすぐに私はそれを気に入り、手に取った。
龍がこれを貰って喜ぶかはわからないが、渡すことに意味があるはず。
店員のお姉さんに声をかけ、ミサンガを購入する。
店員のお姉さんによって小さな紙袋に入ったミサンガ。私はそれを見つめながら龍のことを考え、ニコニコ…いや下手したらニヤニヤ笑った。
龍がどんな反応をするか楽しみ!
「…」
そんな私を不審者を見るような目で武が見ていたが気にしないようにしておこう。



