気になって武の方を見ると優しい目でこちらを見ていた武と目が合った。
え?武、ミサンガじゃなくて私を見てたの?
「あらあら。彼氏さんは彼女さんが大好きなのねぇ」
何故か武と見つめ合っていると突然、屋台のお姉さんが微笑ましそう私たちにそう声をかけてきた。
「「彼氏(彼女)じゃないです!」」
武とお互いに屋台のお姉さんにすごい勢いで否定の言葉を叫ぶ。
彼氏彼女ではないことは伝わったかもしれないが、これはこれで非常に恥ずかしい。
「あははは!かわいいわねぇ。アオハルってやつね」
恥ずかしさで死にそうになっていると屋台のお姉さんはそれはそれは愉快そうに笑った。
うぅ、人1人分入れる穴はどこですか。
「…」
武はどうなんだろうかとチラリと武を見ると武も私と同じようで顔を赤くしてそっぽを向いている。
1人分ではなく2人分の穴を探してあげよう。
まだまだ恥ずかしさで死にそうだったが、ここへ来た目的を果たす為に私は綺麗に展示されているミサンガたちを見つめる。
「…」
どれも少しずつ色使いやデザインが違って魅力的だ。
龍へのお土産はやっぱりこういう形のあるものがいいと思うんだよね。
食べ物だと今は食べられないし。
しかもミサンガだと願掛けもできる。
龍の願いが叶って、龍が幸せになってくれればこれ以上友として嬉しいことはない。



