6月になって梅雨の時期になった。 晴香が大嫌いな梅雨の時期―… 晴香は淋しそうに外を見ていた。 俺は、晴香を喜ばせたくて晴香のノートの端っこにこう書いた。 "大丈夫だって!明日はきっと晴れだよ!" その横に、てるてる坊主も描いてあげた。 晴香は笑ってくれた。 そして俺のノートに "ありがとう" という言葉と、ピンク色のてるてる坊主が描かれていた。 てるてる坊主のおかげで次の日は、晴香の大好きな晴れている空だった。