イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡




シェアハウスに住み込みで働くようになって早1週間。

この生活にも少しずつ慣れてきた。

相変わらずみんな忙しそうで、今日は久々に全員が夕食の時間に揃う日。

久しぶりにエンプのふたりともゆっくりできる時間に口元が緩む。

エンプは来週行われるライブの準備と練習に普段以上にバタバタだそうで。

私もエンプのライブは毎年友達と一緒に応募していたひとりだけど、ずっと落選続き。

それもそのはず。

彼らのライブチケットの倍率が凄すぎるというのは、彼らのファンでなくても知っているくらい有名な話。

そんなグループのメンバーとこうして食事を共にしているなんて。改めて自分がすごい環境にいることを実感する。

「なににやついてるの」

「っ!?」

みんなで食卓を囲んでいると、私の斜め向かいに座る相良くんにジッと睨まれた。

咄嗟にだらしなくなっていた口元に力を入れる。