イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


「別に俺に謝ることじゃないけど。自分の身は自分で守ってよってこと。自分が女だって自覚ちゃんともって」

「うん。ありがとう。……あ、あの、お詫びと言ってはなんですが、相良くん、デザート食べる?」

我ながらなんてタイミングだとは思ったけど。

「はぁ?……丸山さんってほんと、能天気っていうかお気楽って言うか」

「相良くん、糖分足りないから少しイライラしているのかと」

「お前な……」

「あれ、相良くん、甘いもの苦手?」

わかってる。
相良くんが私に言ってくれたことが、私をちゃんと思ってくれて出た言葉だってこと。

でも、そう思うと少し胸がキュンってして。

そんな言葉をかけられたのは、はじめてだったから。

幼なじみの翔にとって、私はずっと、女の子じゃなくて、ただの幼なじみだった。

だから、相良くんに、ちゃんと女の子扱いしてもらったことが無性に嬉しくて。ちょっと照れくさくて。

そんな気持ちをはぐらかすように。

「甘いのは……好きだけど」

素直すぎる返事に思わず笑みが溢れた。