イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


まだドキドキしている。
ドラマや映画でしか見たことない光景がすぐ目の前にあって。

すごかった。プロの俳優さん。

「バカ……」

「えっ」

上から降ってきた呆れた声に顔を上げる。

あ、一瞬、相良くんがここにいたことを忘れかけていた。

さっきの衝撃がまだ……。

「丸山さんってほんと危機管理能力ゼロだよね」

「へ……き、危機管理?」

「脱衣所の鍵閉め忘れたり。今みたいな状況もそうだけど。もっと男に囲まれて生活してる自覚、持った方がいいんじゃない」

「……えっと」

これは私、相良くんに叱られていますか?
男に囲まれてるって……そんなの……。

「危ないのは曜くんだけじゃないってこと。襲われたいならまだしも」

「……っ」

な、何を言っているんだろう。

曜さんは少々人との距離が近い気がするけれど、あのチャラさはきっと全人類に対してそうで。

そして、唯十くんも麻飛くんも相良くんも、芸能人で、その分綺麗な子たちをたくさん見ているだろうから、私みたいな平凡すぎる人間を襲うとか、考えられないんだけど。