「今、本当にたくさん、充分頂いたので。作った料理を褒めてもらって。ありがとうございますっ!」
「純恋ちゃん硬いって!夏休みの短い間かもしれないけどさ、同じ家に住むんだからそんなかしこまらないで!リラックスリラックス」
と麻飛くん。
みんなが優しくてさらに泣きそうになる。
「これから1ヶ月、苦しかったこと忘れるくらい、俺たちといろんな楽しい思い出たくさん作っていこう!」
「おー麻飛、たまにはいいこと言うのなー!成長に泣ける〜」
「たまにはってなに!俺いつもいいこと言ってるから!」
と麻飛くんと曜さんの賑やかなやりとりが始まって。すごく温かい気持ちになった。
いつか、この傷を懐かしめる日が来たらいい、そんな風に思えた。



