ドキドキしながらみんなの様子を伺う。
スプーンにカレーと白米を乗せてそれを口の中に運ぶ姿をじっと見つめていると。
「ん!!」
「うんま!!」
「だー!!うんめぇ!!」
一口食べて飲み込んだ彼らが口々にそう言ってくれて、一気に安堵のため息が漏れる。
「よかった……」
「やばいよ、純恋ちゃん!うますぎる!」
「ライブのケータリングでも置いて欲しい!めちゃくちゃ元気でる!」
と麻飛くんと唯十くん。
大好きなアイドルに手料理を食べてもらっているなんて、本当夢みたいだ。
「純恋ちゃん、お店出した方がいいんじゃない?!」
なんて曜さんがあまりにも大げさに褒める。
「そんな大袈裟な!」
そう言いながら、曜さんの隣に座る相良くんにチラッと視線を移す。
彼からはまだ料理の感想を聞いていない。



