そしてやってきた晩ご飯の時間。
食卓に全員が集まる。
「うわ〜!手料理とかいつぶり〜!」
と曜さん。
唯十くんや麻飛くんも、早く食べよとすぐに座ってくれて。
そんな中、相良くんは顔色を変えずに静かに腰を下ろしてカレーをジッと見つめていた。
「お、お口に合うかどうかわからないんですが。もし、もっとこうして欲しいとかあれば言ってください」
私が不安げにそう言うと「匂いで美味しいから絶対大丈夫だけど!了解!」と麻飛くんが明るく返事をしてくれて少しホッとしていると、
「早く食べたい!」
と曜さんにせかされたので、私たちは揃って「いただきます」と手を合わせてからスプーンを手に持った。
カレーで大失敗はあまり聞かないけれど、家庭によって味が違うから。
隠し味にニンニクとウスターソース、他にも色々と入れたカレー。
ちゃんと美味しく食べてもらえるか……。



