イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


ドラマの印象と全然違くて驚いたけど。

それに、襲うって……大丈夫だよ。相良くんには私、きっと好かれていないし。

というか、日頃から綺麗で華やかな女の子たちに囲まれている芸能人だ。

私みたいな平凡な女を見てもなんとも思わないだろう。

「いや、マジで曜くんには言われたくないから」

相良くんは続けて「俺、部屋で仕事してくるから邪魔しないでね」と言ってリビングを後にした。

行ってしまった……。

「ふっ。可愛いでしょ。雫久」

「え、かわいい?」

ふたりきりになったリビングで曜さんにいきなり話を振られて、どこが?というセリフを飲み込む。

「口調はちょっと冷たく聞こえるけど、ああ見えて、一番優しいんだよ。この家の中で」

「……はい」

私の小さな返事を聞いて、曜さんが「あ、気づいてた?」と言って笑う。

彼が優しいことはなんとなく感じている。