「まずこっち堪能してからご飯にする」

っ?!

「ちょっ!!」

相良くんは突然私をベッドに押し倒すと、ニッと片方の口角を上げてそう言った。

いやいや堪能って!!

「や、私は相良くんにご飯をあげに来ただけで」

「……ふーん、純恋はこの2週間俺と会えなくて平気だったんだ」

っ?!

あからさまに不機嫌な顔でそういう相良くん。

「そんなわけないっ!私だってすっごく会いたかったよ……」

「じゃあ、いいじゃん。今日一日みんな遅くまで帰ってこないし。ゆっくりすれば」

「……っ」

「今日だけ」

相良くんはそう一言呟くと私のことをそのまま抱きしめた。

今日だけって……。
なにそれ。

「……今日だけなの?」

「なにその聞き方。煽ってる?」

耳元に相良くんの吐息混じりの甘い声が届いて、ふわふわする。