「あ、ごめん!無理して食べなくてもいいんだけど!その心配───」

相良くんの隣に座りながらそういうと、グッと手を引かれて。

そのまま唇を塞がれてしまった。

「なっ……」

自分の顔が赤くなっているのがわかるぐらい熱くなってしょうがない。

「無理なわけない。全部食べるから。今日はまだだけど、一応ご飯はちゃんと食べてるよ」

「えっ?!じゃあなんでっ」

そう言われてみれば相良くんが痩せたようにも見えない。

顔色は少し良くない気がするけど。

宗介さんは全然食べられてないってまるで相良くんが餓死寸前かのように話してたよ?!

「ハメられたね」

「えっ」

「宗介さんなりに気づいてたんだろうね。俺が、圧倒的に純恋不足ってこと」

「な、なに言って」

純恋不足って、いちいちキュンとさせないでほしい。

私だって、生身の相良くん不足だよ。