「……俺と付き合ってくれる?」

大好きな人と両想いになれるなんて奇跡に、もう涙が溢れて止まらない。

何度も頷けば、相良くんが笑いながら私の涙を拭ってくれて。

「良かった。これからからよろしく」

そう言った相良くんが私の手に小さな箱を差し出してきた。

「えっ……なにっ?!開けていいの?!」

「びっくり箱かもしれないから慎重に」

「それ開ける前に絶対言っちゃダメなやつじゃん!」

相変わらずわかりにくい冗談に、泣きながらツッコんで恐る恐る箱を開けてみれば。

可愛らしいスミレのネックレスがキランと光っていて。

「うわっ……なにこれ、すっごく可愛いっっ!!こんな素敵なもの……もらっていいの?!」

「俺が丸山さんにつけてて欲しいの」

サラッと甘いこと言うんだから。

「うっ……ありがとうっっ!」

さらに私の涙腺が崩壊してしまった。

「丸山さんはもう、俺だけの丸山さんだから。これ付けたら、拒否権ないからね?」

そんな相良くんのセリフに、

「喜んでっっ!!」

そう泣き笑いながら返事をした。