イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


アコースティックギターひとつで奏るメロディしか知らなかったから、

ベースやドラムの音も加わわって進化して迫力の増したその曲に、また心奪われる。

夢中になって聴いていたら、あっという間で。

相良くんが歌い終わったあと、会場はうっとりとした雰囲気が漂っていた。

それも無理はない。

相良くん……ものすっごく曲を愛おしそうに歌っていたから。

やっぱり、彼の曲をずっと聴いていたい。
そう心から願ったとき、相良くんがマイクを通して話し出した。

「……実はもう一曲、届けたい曲があって。歌ってもいいかな」

相良くんが観客にそう問うと、わー!!という大きな歓喜の声と拍手が響いて。

「ありがとう」

相良くんは嬉しそうに会場を見渡してから、スタンドマイクに手を添えて息を吸った。

「俺の大切な思い出を綴った曲です。『白昼夢』」