イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


確かに、翔に振られたばかりのときは、告白したことを後悔していたけれど、今もそうかと言われれば違う。

でも……。

今は相良くんに気持ちを伝えて嫌われちゃうのが怖い。

『自分は特別だとか思い上がるなよ』

『アイドルとファンの線、ちゃんと引けってこと』

相良くんに言われたセリフが何度も脳内で再生される。

「俺から見たら、雫久、すげぇ純恋ちゃんのこと気に入っているように見えるし、ふたりはお似合いだと思うよ。あの雫久が酔って、あんな風に迫るんだし」

『お似合い』なんて言われて、平然としていられるほど私は大人じゃない。

しかも『あんな風に』と言われて、さっきの相良くんとの出来事も思い出してしまって。

すぐ熱くなる顔を隠すように俯くと、

「それとも、雫久に何か引っかかるようなこと言われた?」

「……っ」

なんて、またエスパーなのかと疑いそうになるセリフが飛んできたから、

この人に隠しごとはできないと痛感しながらコクンと頷いて、前に相良くんに言われたことを話した。