イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


「今寝た」

「……よかったです。ありがとうございました」

あの後、なんとかギリギリ間に合った相良くんは、吐き疲れてそのまま眠ったらしい。

私にあんな素早い介抱はできなかったので、曜さんが帰ってきてくれて本当によかった。

「ごめんね、純恋ちゃん」

「いえ……」

曜さんは助けてくれたのに、なにを謝るって言うんだ。

「でも、雫久のこと嫌わないであげてほしい」

「えっ……嫌うなんてそんな!」

びっくりはしたけど、あれで相良くんを嫌いになったとか全然ない。

むしろ……。

「ちょっとドキドキした?」

っ?!

まるで私の心が読めたみたいにニヤリと笑った曜さんに言われて、たちまち顔が熱くなる。

「そ、それは……」

「雫久、ベッドに運んだとき、純恋ちゃんの名前呼んでた」

「え……」

「『行かないで、丸山さん』って。俺のこと純恋ちゃんと思ったみたいで袖握ってきたよ」

そんな……本当にそんなことを、相良くんが?