「ん。わかった。じゃあ今日は俺も作るの手伝うよ」
「え!?」
相良くんの言葉に耳を疑った。
今、手伝うって言った?
「それもだめ?」
「いや、その、大変……助かりますけどっ」
まさか、相良くんが料理を手伝うと言い出すなんて。
「ん。じゃあ決まり。混み出す前に買い物に行こ」
「うんっ!」
そうして私たちは、一緒に夕食を作ることになり、勉強道具を片付けて、早速ふたりでスーパーへと向かった。
スーパーへと向かいながら、相良くんと話してメニューを決めた。
その名も、鶏団子の柚レモン鍋。
冷房かけっぱなしの部屋で一日中過ごしていたのもあって、体を少し温めたらと思って。
でも、夏っぽさのさっぱり感もちゃんと味わえるものに。
このメニューを提案したら、相良くんも、「いいじゃん」と嬉しそうにしてくれた。
買い物を終えて無事に帰ってきてから、手分けして買ってきたばかりの食材を調理台に出す。



