「これぐらい終われば、あとはなんとか片付きそう?」
相良くんが目を覚まして、それからさらに数時間。
わからないところを教えてもらいながら他の教科のプリントやらワークの問題も解き続けて、なんとか終わりが見えてきた。
「うん!これなら新学期に間に合うと思う!相良くんほんっとにありがとうっ」
忙しい相良くんにこんなことにまで付き合ってもらってしまって……。
「相良くんのおかげで新学期も生きられる。ありがとうっ!」
感謝の気持ちが溢れて止まらない。
「どーいたしまして。夕飯、どうする?丸山さん、今日疲れたでしょ。みんな今日も遅くなるみたいだし、出前でも──」
「いや、そんな!作ります!この間も熱出してちゃんと作れなかった訳ですし……」
「無理しないでよ。丸山さんがくるまでは出前とったり普通だったし」
「だから、私が来たので!そんな皆さんの栄養バランスを気にして、宗介さん、私にこの仕事を任せてくれたから。だから、やらせてくださいっ!」
そう言うと、相良くんが穏やかに笑った。



