「あぁ、料理のうまい丸山さんにこんなの食べさせるのもどうかと思ったんだけど」

「え、もしかして相良くんが作ってくれたの?」

「うん」

「食べる!食べたい!」

思わず前のめりでそう言ってしまう。

だってあの相良くんが私にご飯を作ってくれるなんて。

感動してしまうに決まっている。

「そんなに騒ぐとまた熱上がるよ。ちょっと温め直してくるから」

そう言って、鍋を持って立ち上がって部屋を出た相良くんが、数分後戻って来て。

取り皿に鍋のうどんを装って私にくれた。

「ネットでレシピ見て作ったから上手くできてるかわかんないけど」

「え、初めて作ってこんなに綺麗なの?すごい……」

卵で閉じたあったかうどんにピンクの可愛らしいかまぼことパラパラっとかかったネギ。

朝から何も食べていなかった私のお腹が鳴ってしまいそう。

「熱いから気をつけて」

「うんっ。いただきます!」

フーフーと息で冷ましてつるんと一口いただくと。