〈雫久 side〉
まさか、“みーちゃん”が丸山さんだったなんて。
寝てる彼女の額に濡れタオルを置いて彼女の顔を見つめる。
雰囲気が似てると思っていたけれど、こんな風に再会するとは。
彼女がはじめて一緒に花火をしたという相手“カイトくん”
それは俺のことだ。
当時、幼稚園で『雫久』と言う名前が女みたいだとバカにされてから自分の名前が嫌いで。
だから、あの日出会った“みーちゃん”にカッコ悪いと思われたくなくて、ハマっていた戦隊もののヒーローの名前を自分の名前だと嘘をついた。
いずれ会ってみたいと思っていたけれど、いざ目の前にするとどうしていいかわからない。
正直、今までの俺の態度は丸山さんにいい印象を与えていないのは十分理解しているし。
まぁ、この間、平然と俺のことも好きだとかサラッと言っていたけど。
ああいう発言が、無自覚で危なっかしくて余計、ほっとけないと思わせる。
あの時から変わってない。
まさか、“みーちゃん”が丸山さんだったなんて。
寝てる彼女の額に濡れタオルを置いて彼女の顔を見つめる。
雰囲気が似てると思っていたけれど、こんな風に再会するとは。
彼女がはじめて一緒に花火をしたという相手“カイトくん”
それは俺のことだ。
当時、幼稚園で『雫久』と言う名前が女みたいだとバカにされてから自分の名前が嫌いで。
だから、あの日出会った“みーちゃん”にカッコ悪いと思われたくなくて、ハマっていた戦隊もののヒーローの名前を自分の名前だと嘘をついた。
いずれ会ってみたいと思っていたけれど、いざ目の前にするとどうしていいかわからない。
正直、今までの俺の態度は丸山さんにいい印象を与えていないのは十分理解しているし。
まぁ、この間、平然と俺のことも好きだとかサラッと言っていたけど。
ああいう発言が、無自覚で危なっかしくて余計、ほっとけないと思わせる。
あの時から変わってない。



