「……純恋ちゃん、ごめんね。俺たちそばにいられなくて」
「雫久、純恋ちゃんのこと頼んだよ」
相良くんと宗介さんの会話の後、麻飛くんと唯十くんの声がするけど、身体が重くてちゃんと反応できなくて。
「新しい環境にちょっと疲れ出ちゃったかな?純恋ちゃん、なんか欲しいものあったら雫久になんでも言って。この子、暇だから」
最後に曜さんの声が聞こえて、全員が私の部屋に来てくれているのがわかる。
申し訳ない気持ちももちろんだけど、こうしてみんなが集まってくれることに温かい気持ちになって。
「曜くん。俺、家にはいるけど仕事してるから」
「あ、ごめん。そうだったそうだった。ほんとお大事にね、純恋ちゃん」
曜さんの言葉にコクンとゆっくり頷くと、「そろそろ行こうか」と宗介さんが言って。
賑やかだった部屋がシンと静かになった。



