「んん!!」
マカロンの柔らかいのにサクッとした新食感とサンドされたクリームのなめらかさ。
前に食べたマカロンよりも甘さ控えめですごく品のある甘さに、一気に幸せな気持ちになる。
「唯十くん、これすっごく美味しいっ!!ひとりで食べるなんてもったいなくてっ」
ひとりで食べるのがもったいないくらい。
唯十くんとも、ほかの3人ともシェアしたい衝動に駆られる。
「みんなには、内緒だよ?」
「……っ」
私の考えてることがわかったのか、
突然、唯十くんがベッドに座る私と目線の高さを合わせて。
グッと距離を縮めてから、口元に人差し指を当てて「シー」のポーズをした。
「俺と純恋ちゃんだけの秘密だから。ね?」
「……は、はいっ」
唯十くんの綺麗な顔が近すぎて反論できないままそう返事すると、柔らかい笑顔が返ってきた。
「うん。よろしい」
「それじゃあ、唯十くんだけでもっ」
「え、俺?」
やっぱり、美味しいものは好きな人たちに共有したいものだから。



