本当に私に渡すものなのかと確認するように唯十くんの顔を見上げれば、「どうぞ」と返ってきて。
やっぱり私になのかと、恐る恐る受けとる。
「開けてみて」
と促されて、言われた通りリボンを解いて箱を開けると。
「わぁ!!」
パステルカラーの色とりどりのマカロンがかわいらしく並んでいた。
「かわいい……!!」
そしてものすごくお高そう。
「純恋ちゃん、マカロン食べられるかな?」
「っ、はい、一度しか食べたことないですけど、大好きです!」
ママが友達からお土産でもらったものを食べたことがあるけれど、すごく美味しかったのを覚えている。
「そっか、よかった」
と唯十くんが安心したように笑顔を見せた。
「でも、どうして私にこんな素敵なもの……」
「だって純恋ちゃん、俺の好物よく作ってくれるから。あれすごく嬉しいの。特別扱いされた気がして」
「なっ」
自分でしたことだけど改めて面と向かって言われると恥ずかしくて。
顔が熱い。



