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コンコンッ
BBQが終わってお風呂に入って部屋でゆっくりしていると、部屋のドアがノックされた。
「はいっ!」
「純恋ちゃん、ちょっといい?」
え。
ドア越しからした優しい声。
この声は……。
ゆ、唯十くん?!
まさか唯十くんの方から私の部屋に直々に来てくれることがあるなんて。
途端に心臓がトクントクンと速く音立てる。
急いで軽く髪を手ぐしで整えて、鏡で変なとこがないかサッと確認してから、ドアを開けた。
「ごめんね、突然」
「いえっ!」
唯十くんも今お風呂から出たのか、髪が濡れていていつもよりも大人っぽく見える。
その姿にまたドキッとして。
目が合わせられない。
「ちょっと中いい?」
「えっ、あ……」
「大丈夫。襲ったりしないから」
な!お、襲うって!
その爽やかな顔に似合わなすぎるセリフを言うなんて。



