イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡


「あ、ごめんなさいっ、そのっ」

言ってしまってから、気を遣わせてしまうかもととっさに謝ると、

「なんで謝るの。俺から聞いたんだし」

と唯十くんが優しく笑った。

「楽しかった?」

「え、あ、はい。振られる前だったので。楽しかったです。ずっと毎年ふたりで行ってたんですけど、今思うと、あれが最後だったんだな……」

なんて一瞬、浸ってしまったけれど。

今、自分の気持ちが少し変わっていることに気付いた。

翔に振られたばかりの時よりも、翔との楽しかった思い出を思い出してもそこまで胸が苦しくない。

ちょっと、ギュッとはなるけれど。
全然違う。

「でもっ」

ちょうど私の花火が消えて、声を出した。