そのあまりの美味しそうな姿を見て私もワクワクしながら紙皿に乗ったお肉をお箸で掴んで口に運ぶ。

曜さんが知り合いから頂いたというとてもいいお肉。

一口噛むだけでとろけそうな柔らかさで甘みのある肉汁が口いっぱいに広がる。

何これ。
こんな美味しいお肉食べたことない。

「んんっ!!美味しい!!柔らかいっ!!」

「よかった〜純恋ちゃんに喜んでもらえて」

と曜さんが笑う。

幸せな時間すぎる……なんてお肉を味わいながら浸っていると。

「あれ、純恋ちゃんのジュースだけなんか違くない?」

私の横に置いてあった缶ジュースを麻飛くんが見て指差した。

「あぁ、俺が昨日、スタッフさんからもらったの。2つしかなくて1つは俺が飲んだから。いつも頑張ってくれてる純恋ちゃんにあげた」

さっき、曜さんにコソッと「これめちゃくちゃうまいから純恋ちゃんにあげる。特別ね」耳打ちされたのを思い出す。