「……なんで?」

「なんでって会議中、ずっと構って欲しいなーさみしいなーって顔してたから」

「嘘、そんな顔してた?」

「んーしてたしてた。なー寛樹、奏太、絢也」

「「「してたな」」」

嘘、私迷惑かけないって決めてたのに、どうしよう…

ぐるぐる謝罪の言葉を考えているとぽんっと頭に手が乗った。

「まーた、謝ろうとしてたろ」

「だって…迷惑かたし……」

「バーカ迷惑だなんて誰も思ってないよ」

「え…でも…」

「はー、あのな俺らはおまえに甘えられたり、頼られたりするとスッゲー嬉しいの」

「えぇ」

「えぇ、じゃない」

少し怒りながらデコピンをしてくる。

「アダッ」

「いいか、おまえが思っている以上に俺はおまえの事が…」

「?」

「………なんだよ」

「なんて?」

「だから……好きなんだよ」

顔を真っ赤にして言ってきた侑哉に思わず笑ってしまう。

「ふふっありがとう、侑哉」

「んーまあそれは置いといて、美蘭は」

「へ…」

「美蘭は俺の事どう思ってんの」

「……好きに決まってるじゃない」

「そうか…」

「あのさーおふたりさーん甘い雰囲気のなか申し訳ないんだけど寛樹クンのメンタルがボロボロになってるのでそろそろやめてあげてくれませんか」

奏太が指指した先には溶けかけて真っ白になっている寛樹だった。

「ちょ、寛樹大丈夫?」

「美蘭サン、この人に『寛樹ー起きてー私、寛樹が起きないとさみしー』って言ったら元に戻りますよ」

「おい、それはねーだろ!奏太、何吹き込んでんだ!」

侑哉がぎゃーぎゃー騒いでいる。

「まあまあ、たまにのご褒美ということでよろしいでしょうか」

「……チッ、いいよ」

「じゃ、美蘭よろ」

「えぇー」