ベッドの上でポケッとする私をその綺麗な目でしっかりと見据えて
健は口を開いた
「渚…ごめん」
え
「俺…本当にバカで…渚に対するこの気持ち、ずっと前からあったのに、恋だって気がつかなかった
渚は俺の姉ちゃんみたいな人で、いつも俺を守ってくれて…だから恋人だなんて考えられなかった…
でもさっき…俺が抑えたら全く動けなくなる渚を見て、女の子なんだって…思った」
口籠もりながら辿々しく話していく
「渚が妬いてくれてるのは分かってた
本気で俺を好きでいてくれて…それを受け入れることなく放置して…渚のことめちゃくちゃ傷つけた
それなのに…渚はいつも俺のこと考えてくれるし、自分の気持ちを押し殺して…俺に笑ってくれる
でも俺にはそんなことできない
渚が誰かのものになるなんて考えられない」
…ゆっくりと、確実に一言一言を話す健
もどかしいような気もするけど…私はしっかりと健の言葉を聞いた
「渚が好き…今更気づいた俺もバカだけど…すごい好き。たぶん…ずっと前から恋してる」
健…
「お願い…俺のこと嫌いにならないで」
……
そんなの


