綺麗に…なった。
昔と比べて、化粧をするようになったんだな。
でも、相変わらず肌も白くて綺麗だ。
目も大きくて、頬もふっくらとしていて、まさに清純派アイドル美少女って、昔言われてたよな。
ちょっと痩せただろうか。
…でも、健康的でグラマラスなのは変わってない。
胸も相変わらず大きい…。
(………)
って、何見てんだろう、俺…。
逆らえない悲しい男の性に、ガッカリさせられる。
…っていうか、本当に何考えてんの?俺!
昔懐かしんじゃって…!
あんな裏切り受けたにも関わらず。
笑顔向けられただけで、こんな…!
今度は、自分という人間にガッカリさせられる。
「…でも、伶士、見た目はちょっと変わった。髪の毛…伸びたし、染めたの?」
「あ、あぁ…学校そんなにうるさくないし」
「何か、一気に大人になったね?」
「そ、そう?薫も大人っぽくなったよ」
「そうかな?ふふっ」
久々に会って、お互いの容姿について会話が弾んでしまった。
…まるで、あの一件がなかったかのようなに。
薫は、笑顔を向けてくれていて。



