そして、その顛末を魔界のコネから聞いた菩提さん。

彼女がこっちの世界に送り返されたと聞いて、情報をもとに、その現場へ向かう。



その現場とは。

羊ヶ丘展望台。



夜明けがた。

沙羅先輩はなぜか裸で。

クラーク像の横で寝ていた。

アンビシャスも何もあったもんではない。

昔は妖精と言われていたはずなのに、屋外で裸で投げ出されてるなんて…。



変質者として警察に通報される前に、菩提さんが確保。

事情を話してラスベガス帰りの弓削先生の家へと連れて行き、とりあえず服を与えた。



必要なら、家も支度金も用意してやる。

もう、おまえは自由だ。

好きなようにしろ。




『…え?今まで自由にしたことがないので、そんなこと言われても困るんですけど』

『何か興味のあることはないのか?伝があれば紹介出来るけど』

『それなら…』



そうして、沙羅先輩が選んだのが。

泡姫という職業。



…え?!何でそこ?



「…前から興味があったんだって?まあ、これとない天職だろうけど?」

「それもそうですね…」



そんなこんなで。

朱雀会にはバレないように。

敵対している黎愛以一家に彼女を引き取ってもらう。

晴れて(?)泡姫デビューとなったのだった…。