そんなこと、ある?



そして、独房を出た沙羅先輩は…自分が嫁入りする予定の殿方を探す。



『私を必要としているのは、あなたですか?』

『…うわっ!な、何だこの人間は!』

『あなた…いらして?』



寝込みを襲い、夜這いをかける…!



しかし、上級インキュバスと同等の魔力を身体にこさえてしまった沙羅先輩。

魔族も沙羅先輩のその誘惑には勝てず、本能のまま、沙羅先輩を抱いてしまう、

結果。骨抜き。再起不能。



あら、殿方が寝てしまいましたわ。

私を必要としている殿方、どこなんでしょう。



そして、また違う魔族に夜這いをかける。

そして、同じく誘惑。

結果。魔族は骨抜き。再起不能。



それを一晩中、延々と繰り返していた。



次々に沙羅先輩に骨抜きにされる魔族たち。

…その結果。



城の中にいた魔族は、戦力を三分の二を欠いた状態に…!



どうやら、沙羅先輩は雷帝の直属の配下を、いわゆる雷帝軍のメインの戦力を次々と骨抜きにしてしまったそうだ。



このままでは、軍がマジで壊滅する…!

もういい!

こんな女、いらない!



そして、沙羅先輩はなんと。

魔界からこっちの世界に送り返されてしまったのだ…!