事の顛末は、こうだ。



あの後、沙羅先輩は雷帝に捕らえられ、魔界の雷帝の城へと連れて行かれた。



しかし、沙羅先輩は、本当に嫁入りするのだと思っていたらしく。

ここは?外国ですか?ぐらいに思っていたんだとのこと。



しかし、嫁入りのはずなのに、なぜか足枷をつけられ、独房へと入れられる。

だが、そこで沙羅先輩は…これ、独房プレイですか?と、本気で思ったのだという…!



え?沙羅先輩、バカ…失礼しました。



そして、沙羅先輩は例のごとく。

独房内を巡視している魔族が通り過ぎようとすると、誘う。



『ねえ、あなた…いらして?』



すると、下心のある魔族が『へへへ…』と、近付いてきた。

そして、一戦交える。



その結果。

魔族は、骨抜きになり、再起不能。

まさしく、あの時ビルの地下階で起こったことと同じ状態となっていた。



「え?どうしてですか?…魔法陣もないのに?」

「…こっちの世界で身体にこさえた魔力が膨大すぎて、情事で男から性欲と生気を吸い取る技術が、身体に染み付いてしまったらしい」

「なんで…」

「まあ…男を与え過ぎた木嶋さんのせい?」