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現場を突き止めたは良いが、ちょうどそこでいかにも反社連中のような人達(ごめんなさい)と遭遇してしまう。

『対人間なら任せろ!』なんて、調子に乗った空手少年の俺は、彼らとドンパチしてしまうが。

そこへ、なずなの知り合い木嶋さんとやらが登場し、その場は治まった。



「…おまえら!もういい、やめろ!」

「で、でも兄貴!」

「これは俺の知り合いだ!音宮んとこのお嬢だ!」

「えぇっ!」



そして、木嶋さんとやらは。

その朱雀会の若頭らしい。



そんなコワイ、ダンディズムな彼が。

なずなに『助けてくれ』と言う。






「…は?助けろって何なの」



そう問いかけられた木嶋さんは、さっきから苦虫潰しっぱなしの顔をしている。

「いや…あぁ、ねえ?」

「だって、弓削先生に頼まれたいつものことなんだろ?手筈通りにやってんだろ?」

「そーれーが!うまくいかないから困ってんだっつーの!…とりあえず中入ってくれ。入ればわかる」

「ちゃんと状況も説明しろよ」

「はいはい」

そういうことで、なずなは木嶋さんに誘われ、店の中へと身を進める。