それは、無理…!



「ちょっ!…ちょ、ちょっ!何するんですか!」

フリージアさんの手が俺の腹筋を直に触れて、ビクッとしてしまい、思わず手を振り払ってしまう。

「えー?ダメー?フリージア、イケメン見るとあちこち触りたくなっちゃうのー!」

何っ!

それは、ただの痴漢ではないのか!

ダメに決まってるでしょ!犯罪ですよ!



しかし、嫌がる態度を顕にしても、フリージアさんは痴漢をやめる素振りを見せず。

腹筋らへんをサワサワと触り出す。

「…うぎゃあぁぁっ!」

「きゃー!腹筋もムキムキー!シックスパックぅー!」

「やめっ…やめ、ああぁぁっ!」

指の腹で触られる、このこそばゆさに引き続き悲鳴を上げ続けてしまう。

っつーか、何でやめてくんねえの!



「うふふー。かーわーいーいー」



腹サワサワがようやく終わったと思ったら、今度はじーっと顔を見つめられていることに気付いた。

至近距離、近い…!

この人も青髭…ない。レーザー脱毛?



「イケメンとーろーけーるー。かーわーいーいー」



ニコッと笑い掛けられて、フッと耳に息を掛けられた。



「…しぎゃあぁぁっ!」