しかし、なずなは俺のそんなニューハーフに凌辱されかけている光景を見ても、何のリアクションもせず、お姉さんたちに問いかける。
「カレシじゃねーよ。…そんなことより、支配人いる?聞きたいことあるんだ」
カレシじゃねーよ。
そんなことより。
…グサッときたんですが!
ノーリアクションが更に傷付く…。
すると、左のお姉さんが俺の腕に自分の豊満な胸を擦り付けながら、店の中を指差す。
む、胸!胸っ!押し付けないで!
柔らかくて気持ちい…いや、複雑、やめて!人工なんだろうけど!
や、やめぇぇいっ!
なずなの見てる前で!
「支配人なら中よー?ママもいるわー?…ママぁー?」
一人離れ、店内へ入って行き、ホッとする。
すると、もう一人もようやく離れてくれて、俺達を案内してくれた。
「入りな?おいで」
「お、ありがと」
「………」



