(…嘘っ!)



わからなかった…!



急に羨望の眼差しを向けられたと思ったら、二人のお姉さん…いや、お兄さん?は、なずなを突き飛ばして一目散に、こっちに突進してくる!

あっという間に両サイド固められ、密着され顔を近付けられた。

近付けられた顔…鼻の下がうっすらと青い。

やはり…この人たち。



男!



「あぁんっ!どうしたのどうしたの?この超レベル高イケメン!すごい透明感♪で爽やかぁー!」

「きゃっ!ちょっと!可愛い顔して筋肉ムキムキ!ムキムキよー!…ちょっと、なずな!なんてイケメン連れてるのよー!あんたの男?!」

「まさか、なずな!このイケメンとヤッたんじゃないでしょーね!…こらあぁぁっ!」

「あんた、美人だからって!こんな絶世のイケメンと…許されないわよぉっ!」

俺の両サイドを固めているお姉さんたちは、ギャーギャーと喚きながらも、俺に体をすりすりすりすり密着させてくる。

…え?え?!

胸、太腿押し付けてくる!足挟んで…!

これ、どうしたらいいの?

顔も近い…!

「んーっ」って、唇突き付けられてる…!

やだ、どうしよう!