俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~


…にしては、違和感がある。



お姉さん、二人ともデカいな。

なずなと並ぶと明らかにデカい。

肩幅あるし、薄手のワンピースには筋肉質な体のラインが透けてる。



「…あぁっ!そんなこと言って、あんたのパパ、違うお姉ちゃんのお店とか行ってないでしょぉねぇっ?!もしそんなことならアタシも死…」

「だから。入院中だもの、キャバクラなんか行けないって」

「あぁぁもうっ!お見舞い行かせてよぉー!剣軌がダメだって言うのおぉぉっ!」

「もぉうっ!せめて剣軌でも連れてきてぇー!イケメン欲しいぃぃっ!」



それに、気になるのは。

お姉さんたち、声低い。

男の裏声?みたいな。



その光景を憶測巡らせながら観察していると。

そのお姉さんたちとバチっと目が合う。



「あぁっ…!」

「お、おぉぅっ…!」

「い、イケメぇぇぇンっ!!」




え、えぇっ!



その時、店の看板が俺の目に入った。



《NEWhalf show pub flower》



ニューハーフ、ショーパブ…!



と、いうことは、この綺麗なお姉さんたち。

ニューハーフ…!