俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~


『伶士、あなたは何をやってるのですか!中学生がそんなチンピラのような不良の真似事を…恥を知りなさい!』

『私達はまだ中学生だよ?知識としてならともかく、実際乱交まで経験する必要、全くないと思うよ』

『乱交よりも経験しなくちゃいけないこと、たくさんあると思うな。外国人留学生とのディスカッションとか…この中学生っていう時期は、脳が柔軟に数々の経験を身にしやすい時期なのに。乱交を柔軟に身につけてもな…』

『伶士のやってることは、はっきり言って女性に対する誠意が全く欠けていると思う』

凌憲の一言にはグサッときた。ううぅ…。



みんなして乱交乱交って!

滅多うち。恐るべし、常に意識の高い名家の一族揃い、カトレア会の紛糾物語。

でも…俺だってそんな気はしてたんだよ。

だなんて、どの口が言う…。



そんなこともあり、その女子たちとは完全疎遠となる。



はっきり言って、良い思い出ではない。

だから、思い出してしまったことに罪悪感、自己嫌悪のオンパレードとなる。



なのに、何で時間がだいぶ経った今。

思い出してしまったのか。



夢を…見てしまったのか。