俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~


そんな話をしたから、沙羅先輩の夢を見てしまったのかもしれない。

…はっ!だからって、あんな如何わしい夢を見なくなっていいだろ?!俺!



(ああぁぁ…)



やっぱり、欲求不満なのかもしれない。

ぴえん状態だわこりゃ。

ああぁぁ…。



そんな状態で、昼休みに突入。

颯太や陣内と弁当食べて雑談していたが。



(………)



…さっきの夢が、何となく頭を離れてくれない。



ものすごく恥ずかしいのと、欲求不満なそんな自分にガッカリして俯く。

こんな真っ昼間から、こんなエロい夢見てこんなエロい気持ちになってるなんて、俺バカじゃねえの。




…沙羅先輩というのは。

俺の初めての…相手。



俺が中一、沙羅先輩が高三の時の話だった。



兄貴が突然、何の経験もない俺を沙羅先輩のところに連れていき、この人に教えてもらいなさい!と、無理矢理置いていかれる。

ワケの分からなかった俺は、そのまま沙羅先輩の言うとおりに、なすがままに…というのが、初めての体験だった。