そんな話をしたから、沙羅先輩の夢を見てしまったのかもしれない。
…はっ!だからって、あんな如何わしい夢を見なくなっていいだろ?!俺!
(ああぁぁ…)
やっぱり、欲求不満なのかもしれない。
ぴえん状態だわこりゃ。
ああぁぁ…。
そんな状態で、昼休みに突入。
颯太や陣内と弁当食べて雑談していたが。
(………)
…さっきの夢が、何となく頭を離れてくれない。
ものすごく恥ずかしいのと、欲求不満なそんな自分にガッカリして俯く。
こんな真っ昼間から、こんなエロい夢見てこんなエロい気持ちになってるなんて、俺バカじゃねえの。
…沙羅先輩というのは。
俺の初めての…相手。
俺が中一、沙羅先輩が高三の時の話だった。
兄貴が突然、何の経験もない俺を沙羅先輩のところに連れていき、この人に教えてもらいなさい!と、無理矢理置いていかれる。
ワケの分からなかった俺は、そのまま沙羅先輩の言うとおりに、なすがままに…というのが、初めての体験だった。



