俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~


(ああぁぁ…)



そんな自分にガッカリする、けれども。



でも、もうちょっと言わせて貰えば。

それはちょっと水くさいんじゃねぇの?なんて思ったり。

これ以上危険な目に合わせるワケにはいかないとか…ボディガード気分抜けてないんじゃねえの?

俺の依頼は終わってんだろが。



あ、でも…『一般人を巻き込まない、守る』というスタンスに乗っ取った発言なのか?

いや、だとしても相手は俺だぞ?

それにしちゃ他人行儀感あるだろが。

…え?俺達の関係ってそんなもん?なずなにとっては、一般人と同等レベル?そんなもん?!

切なっ…。

でも、なずなが俺じゃなく竜堂を連れていったのは、ある意味正解なんだよな…。

何の力も使えない一般人同等レベルの俺じゃなく、腕っぷしの強いイケメン術者の方が使えるに決まってるもんな…。

俺なんて連れてったところで、使えないもんな…。

考えれば考えるほど、切なくなってくるわ。

さっきの反撃物語の勢い、どこ行ったんだろう…。



「…おい。さっきからしょんぼりして黙ってんだ?」

「あっ!…い、いや、いえ」