俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

すると、チカが急に立ち止まってこっちに振り向く。

ジトッとしてる表情…?



「…あぁ、伶士くん。それ言っちゃいます?明後日はクリスマスイブなのに、俺達見知らぬ土地でサッカーやってんのよ?何の色気もなしに、むさ苦しい野郎どもと…」



何故か、チカはため息をついている。

本日は、12月22日。

クリスマスは関東遠征真っ最中だが。



「…でも、遠征あろうが無かろうが何の色気もないじゃん」


さりげなく口にした言葉だったが。


「わぁー!言ってくれますな!その通りですたい!…イケメンに言われるとムカつくな!あー!」


…えっ!

チカ、なんかムキになってる?!

なぜ!



「え?俺も色気無いよ。むさ苦しい野郎の一人…」

「バカおっしゃい!このイケメン!立ってるだけで色気振り撒いてるくせに!女やられて寄ってきますよ?このエロナウイルス!」

「…えぇっ!」



何だ何だ。

よく分からないけど、怒られた。

エロナウイルス言われた…!

チカ、八つ当たり?

って、彼女いないくせにクリスマスの心配しなくても…。

このあほ。