俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

「ってことは、ようやく告白する気になったか」

「だって、迷惑って言われましたもの。曽根さんに。ふんっ」

「ははは…」



それから、美森はチョコを購入したのだが。

あまりの売り物の豊富さに次々と目が行ってしまうのか、目的が終了しても次々とテナントを回り、振り回される。


「伶士、こっち!今度これ!」

「………」



おまえ。

当初の目的、忘れてるだろ。

俺の付き添いで、二人を追ってここに来たんじゃないのか。



…だなんて。



すると突然、美森は「ああぁぁっ!」と声をあげた。



「伶士、伶士!これ!これ見て!テレビでやってたやつ!ヨーグルトみたいにスプーンで食べるチョコだぁー!きゃー!」

「へぇ」

美森が興奮気味に、ショーケースを指差している。



ヨーグルトみたいにスプーンで食べるチョコレート…みっちょも何か騒いでいたやつだ。

そんなに有名なのか。