地下街の群衆をふと振り返って見る。
(あ…え?)
振り返らなかったら、わからなかった。
そこには…まさかの人物が、俺達とは反対方向に向かって歩いているのを見てしまったのである。
たくさんの人間の中にいても、その派手さと美貌で目立つ。
すれ違う人が振り返るぐらい。
その巻いたロングヘアに、濃いグレーの短めのニットブルゾンに、ミニスカートから伸びる足は、黒いニーハイブーツを履いている。
紛れもなく、その姿は。
昨日の失態の張本人。
なずなだ…!
な、何でこんなところに!
…と、リアクションするのは愚問だ。
昨日誘ってもらったヤツの予定とは、ひょっとしてこれからなのか…?
夕方頃…時間もピッタリだ。
まさかの登場に呆然としていたが、ボーッと見ているうちに、ヤツの背中が小さくなっていく。
み、見失う!
「伶士、どうした?ボーッとして」
「ちょ…先帰ってて!用事思い出した!」
「は?…あ、おい!」
(あ…え?)
振り返らなかったら、わからなかった。
そこには…まさかの人物が、俺達とは反対方向に向かって歩いているのを見てしまったのである。
たくさんの人間の中にいても、その派手さと美貌で目立つ。
すれ違う人が振り返るぐらい。
その巻いたロングヘアに、濃いグレーの短めのニットブルゾンに、ミニスカートから伸びる足は、黒いニーハイブーツを履いている。
紛れもなく、その姿は。
昨日の失態の張本人。
なずなだ…!
な、何でこんなところに!
…と、リアクションするのは愚問だ。
昨日誘ってもらったヤツの予定とは、ひょっとしてこれからなのか…?
夕方頃…時間もピッタリだ。
まさかの登場に呆然としていたが、ボーッと見ているうちに、ヤツの背中が小さくなっていく。
み、見失う!
「伶士、どうした?ボーッとして」
「ちょ…先帰ってて!用事思い出した!」
「は?…あ、おい!」



