「そう自信満々に言ってくれるからには、おステキなモンくれんだろうなぁ?」

「ふっふっふっ。味は保証するわん。だってプロ監修で明日作業致しますから?」

「プロ?」



ふっふっふっ…と、美森の笑いは止まらない。



「…明日ねぇ?部活終わった後、学校の裏にあるパン屋さんでせづマネと美優マネとチョコ造り習いに行くのー」

「学校の裏のパン屋?」

「あー。パンダフルか?って、パン屋だろ」

「ふっふっふっ。そこのパン屋さん、せづマネんちの近くなの。パン屋の娘さんがせづマネと幼なじみで、お姉ちゃん的存在?みたいな?…その娘さんが私たちにチョコ造り教えてくれるんだってー!きゃー!」

「へぇ…」

「パンダフルの娘?…確か、あそこの娘ってフランスで賞取ってなかった?この間地元紙に載ってたの見たぞ。《麗しのブーランジェール》とかって」

「パン職人か。なのにチョコ?」

「お菓子造り全般得意みたい。で、そのフランスから帰ってきたみたい!むふふふ。楽しみー」


美森がルンルンと嬉しそうにしてるあたり、本当に楽しみなんだろう。

東先輩のだけ、やたらと豪華だったり数多かったりして(…)。