イケメンのくせに、やることいちいち微妙なんだよな。瞳真くん。
しかし彼は、せづマネの試合は欠かさず観戦しに来てる。
ホント、ファンのおっさんだ。
もしくは、せづマネの付き添いスタッフ。いくらカノジョだからって…。
すると、ふと先日のことを思い出す。
「…そうだ、瞳真くん。颯太に俺の家のこと喋ったでしょ。秘密にしといてって言ったのに」
すると、ポテチをバリバリ食べながら「…あぁ?あぁ…」と、本人もわかってるのかわかってないような、なんとも微妙な返答をされる。
「あ、ごめんごめん。大したことじゃないと思ってたからつい」
「つい、って…大したことだよ」
「そう?大したことないことを秘密にしてクヨクヨ悩んでるよなー?って思っちったからさ。つい曽根に喋っちった」
「もう…」
口をつぐんでしまう。
瞳真くんには大したことなくても、俺には大したことあるんだよ。
この『橘』のおかげで、どれだけ嫌な思いをしてきたか。
しかし彼は、せづマネの試合は欠かさず観戦しに来てる。
ホント、ファンのおっさんだ。
もしくは、せづマネの付き添いスタッフ。いくらカノジョだからって…。
すると、ふと先日のことを思い出す。
「…そうだ、瞳真くん。颯太に俺の家のこと喋ったでしょ。秘密にしといてって言ったのに」
すると、ポテチをバリバリ食べながら「…あぁ?あぁ…」と、本人もわかってるのかわかってないような、なんとも微妙な返答をされる。
「あ、ごめんごめん。大したことじゃないと思ってたからつい」
「つい、って…大したことだよ」
「そう?大したことないことを秘密にしてクヨクヨ悩んでるよなー?って思っちったからさ。つい曽根に喋っちった」
「もう…」
口をつぐんでしまう。
瞳真くんには大したことなくても、俺には大したことあるんだよ。
この『橘』のおかげで、どれだけ嫌な思いをしてきたか。



