俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

しかし、神経質気にしすぎA型である俺は、翌日もそれを引きずる。



(はあぁ…)



その上手く伝えられなかった予定の会場でも、ため息が出た。



本日は小樽のとある体育館に、サッカー部のみんなと来ている。

二階部分の観客席に座り、階下のフロアで行われているフットサルの試合を見下ろすように観ていた。

颯太や美森たち数人は前に行って手すりに掴まり、立ち見。



「せづマネ行け行け!…きゃあぁっ!入った!」

「おいおいただの練習試合だぞ。静かに見ないと目立つだろ」

「だってだって興奮するじゃないのよ、せづマネー!」



美森、一人で騒いでいる。



俺達は、フットサルのクラブチーム…女子チームの練習試合見に来ているのだった。

我が部のチーフマネージャーせづマネこと、杉久保星月さんが所属している女子クラブチームの試合。



せづマネは、実は物凄く有名なサッカー選手…だった。

小学生の時から注目されていて、全国レベルの選手。

ジャパン選抜にも選ばれるほど。