そりゃ箸も進む。



腹減りのDK、夢中で御飯をむさぼるが。



ふと、した時に。

先ほどのお色気事件を思い出してしまう。



(………)



さっきのキス…唇、柔らかかった。

舌も温かくて、気持ち良くて…。



………。



…ああぁぁっ!



絶品ハンバーグを目の前に、俺は何を考えてるんだ!

こんな真っ昼間から!…いや、こんな真っ昼間に事件起きるのが悪い!

だんだん恥ずかしくなってしまい、箸も止まってしまう。

何でもないところに視線を置いて、ボーッと固まってしまった。

顔、熱い…。



だが、ふと咲哉さんと視線が合ってしまい、ビクッとしてしまう。

恥ずかしすぎて、俯いてしまった。




「…しかし、なずちゃんが実際お色気に走るなんて、ビックリしたな…大胆」

「え?…そうなんですか?」

「うん。なずちゃん、いつもカレシ欲しいとは言ってるけど、ああ見えて結構ウブなんだよ?だから、さっきのセリフはらしくないなと思ってビックリしちゃった」